耀姫のイメージ画像として人魚姿のものをアップ

朝日を背に、海から上がった耀姫
 セカンドライフメタバース)で私が使っているアバターです。可愛いらしい人魚姫の衣装を持っていたので、「王子様に会うために、海から上がってきた」という設定でパシャリ。朝日が綺麗なヨットハーバーでの一枚です。もちろん、このあとヨットに乗って遊びました。セカンドライフの世界のヨットレースは、かなり奥が深くて、大人でも十分楽しめるものです。

 え? 耀姫がどうして人魚の姿をしてるのかって? じつは神道では、川や海の水に身を浸して、神様を水から受ける風習があるからです。太陽神に仕える巫女を神格化した耀姫の場合は、朝日の昇る海に潜って、水から神を受けるイメージになるのです。そこで今回は、現代風に人魚とくっつけてみたわけです。今では、神社にお参りするときには、全身を水で清める禊の風習を簡略化した、手水舎で手と口を洗い清めるスタイルが一般化していますが、古式にのっとって本格的な神事を行うときには、真冬でも海の中に潜らなくてはなりません。海から昇る日の出が拝める場所で、海水から日神天照大神など)を受ける神事が存在します。ウエットスーツを着ることができればまだ温かいのですが、古式にのっとって行う場合は、麻の着物しか着るわけにはいかないので、ほとんど保温効果は期待できません。

 私が厳寒期の海に素潜りしても平気な顔でいるのを見て、ビックリする人が多いのですが、うちの一族の男衆は、代々厳しい修験道の修行に耐えて生き残った人々なので、自然と荒行に耐えられる遺伝的資質を備える方向に、品種改良が進んで進化しているようです。相撲の力士が裸足になって大地の精気に触れるのと同じ発想で、巫女も神事のときに、裸足で歩かなくてはならないことがあります。日本の古い祭祀は、甘南備山と呼ばれる、日本各地に点在する霊山の磐座(いわくら)で行われるのですが、冬至の時期の高山は氷点下になって積雪していて、普通の人は短時間でも素足で歩けば、凍傷にかかる危険性があります。強風の中、平安装束を着て裸足で積雪の上に立って、気持ちよさそうに神楽を舞う姿を見て、驚かない登山家はまずいません。撮影禁止の非公開神事なので、ネット上に情報が出回ることはありませんけどね。海中禊といった大寒の時期に海水に入ってをする風習や寒中水泳の風習は各地に残っていて、大勢の一般の人が参加するものもあるのですが、普通の人が私達の真似をして、たとえば、滝つぼの氷を割って水の中に入ってをしたら、短時間で体温を奪われて、低体温症になって意識を失って、二度と目覚めない可能性もあります。皮下脂肪があるぶんだけ、男性よりも女性のほうが耐久性ははるかに上です。人魚体質と言っていいかもしれませんね。ただし、私達は凄く暑がりです。一般的な農耕民族体質の日本人は、西洋人に比べて基礎代謝に必要なカロリーが3割も少なくて済むように進化しているため、発熱量が低くて、日本の蒸し暑い夏にうまく適応できるようです。そのせいで、西洋人と同じ脂っこいカロリーの高い食生活をしていると、肥満になりやすい欠点もあるようですけどね。私達は逆に筋肉質なので、ややふっくらとしているように見えながら、体脂肪率は低くてカロリーを大量消費する方向に進化しています。だから、夏の暑さは大の苦手なのです。

 うちの一族は、一般の農耕民族体質の人と、発熱できる量が何割か違うだけでなく、食べるものもかなり違います。木の実などの、高カロリーの食事が多いんですよね。縄文時代の食文化を引き継いでいる、という指摘を受けたことがあります。高カロリーのものを食べても、筋肉質なので脂肪太りしません。ふっくらして見えるのは、筋肉がついているから。私は修験道の行場に行って垂直の崖を素手で昇ることがありますが、左手の薬指一本を岩の割れ目に差し込んで、指一本でぶら下がった状態になれる握力を持っています。普通の人ではまず不可能なことが出来るように進化しているみたいです。

 一般の人は、味噌などの大豆を醗酵させたものを食べるようですが、私達は大豆の代わりに麻の実(ヘンプを調理したり発酵させたものをよく食べます。大豆はアレルギー物質が含まれているし、たんぱく質の吸収を阻害するトリプシン・インヒビターという物質も含まれていて、スムーズに吸収しにくい問題を抱えています。その点、麻の実(ヘンプ)は、消化を妨げるものなどないおかげで、大豆以上の、必須アミノ酸全てを含んだ良質の蛋白源なのです。最近は、健康ブームのおかげで、栄養バランスに優れた麻の実の良さが見直されてきていますが、ヘンプ料理を知る人はまだまだ少ないので、ヘンプキッチンを紹介しておきますね。ヘンプ・レストラン麻もあります。麻の実を醗酵させて得られる醍醐は、大豆を原料として同じ製法で作られたものより遥かに優れていて、うちの一族の人達の健康の源になっています私達が伝承してきた古風な食生活が、今になって見直されてきているのは、見ていて面白いですね。